【矛盾する理想の生活】HSS型HSPは規則正しい生活が好き?|脳の消耗を防ぎながら才能を活かす方法

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【矛盾する理想の生活】HSS型HSPは規則正しい生活が好き?|脳の消耗を防ぎながら才能を活かす方法

「新しい環境で、新しいことに挑戦したい」

そう強く願う自分がいる一方で、

「誰にも邪魔されず、静かに過ごしたい」

と切望する自分もいる。

まるで、心の中に正反対の二人が住んでいるかのような感覚ーー

村上 亮一

あなたにも、思い当たる節はありませんでしょうか?

刺激を求める好奇心旺盛な自分(HSS:High Sensation Seeking)と、些細なことで傷付き、一人になりたがる繊細な自分(HSP:Highly Sensitive Person)。

この「アクセル」と「ブレーキ」を同時に踏み込むような矛盾した気質こそ、HSS型HSPが抱える生きづらさの正体です。

そして、この矛盾は、私たちの日常生活においても、腑に落ちない行動として現れます。

あれほど新しい刺激を求めていたはずなのに、気付けば毎日同じ時間に起き、同じ服を着て、同じ道を散歩し、同じコーヒーを飲む……。

そんな、代わり映えのしない「規則正しい生活」に、心の底から安心している自分に驚いたことはないでしょうか?

冒険家のように世界を駆け巡りたいと願う一方で、修道僧のような規律正しい生活を好んでしまうーー

村上 亮一

なぜ、私たちは、これほどまでに矛盾した性質を抱えているのでしょうか?

それは、あなたが(いわゆる)意識高い系だからでも、ストイックな完璧主義者だからでもありません。

この記事では、HSS型HSPが「規則正しい生活」を無意識に、そして強く求めてしまう理由を、脳の仕組みと私の実体験から解き明かしていきます。

もちろん、単なる健康法やライフハックの話ではありません。

あなたに秘められた才能を活かすための、戦略的な「生き方」に関する話です。

目次

なぜ、HSS型HSPは極度に疲れやすいのか?|常にフル稼働する脳

HSS型HSPが規則正しい生活を求める理由を理解するためには、まず、私たちの脳が、いかに「燃費の悪いエンジン」であるかを知る必要があります。

HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士は、HSPの脳を「情報処理の仕方が、より深く複雑である」と定義しました。

つまり、普通の人なら気にも留めないような些細な情報、例えば、

  • 相手の表情 / 声のトーン / 目の動き
  • カフェのBGM / 照明の明るさ / 隣の席の会話
  • 空気の匂い / 椅子の座り心地 / 服のタグの感触

といった五感から入るあらゆる情報を、私たちは無意識のうちに深く処理しているのです。

村上 亮一

これは、例えるなら、常に最高品質のレコーディングを行っているような状態。

一般的な脳が、日常の音をMP3のように圧縮して処理しているとすれば、HSPの脳は、WAVファイルのように非圧縮で、すべての情報を忠実に記録し続けています。

当然、CPU(脳)のメモリ使用率は常に高く、エネルギーの消耗は激しくなります。

あなたが他の人よりも疲れやすいのは、あなたが怠けているからでも、弱いからでもありません。

ただ、脳のOSが、他の人とは根本的に違うだけなのです。

そして、HSS型HSPの場合、事態はさらに複雑化します。

なぜなら、繊細で疲れやすい「HSP」のブレーキを持ちながら、新しい刺激や興奮を求める「HSS」のアクセルを、同時に、しかも全力で踏み込もうとするからです。

これは、繊細なビンテージのフルチューブアンプに、最大出力のディストーションペダルを常時接続しているようなもの。

美しい音を奏でる可能性がある一方、一歩間違えれば、あっという間にオーバーヒートし、焼き切れてしまうほどの危うさを、私たちは常に抱えています。

村上 亮一

つまり、この「脳の過剰なエネルギー消耗」こそが、HSS型HSPが規則正しい生活を求める、すべての始まりというわけです。

規則正しい生活という名の「オアシス」|脳を安心させるテクニック

常に外部からの刺激と、内側から湧き上がる衝動の両方に晒され、激しくエネルギーを消耗しているHSS型HSPの脳。

そんな脳が、本当に求めているものーー

それは、「安心」です。

私たちの脳にとって、不規則な生活は「予測不能な脅威」に他なりません。

起きる時間がバラバラ、食事の間隔が不規則、睡眠時間が足りないなど……。

このような状態は、脳の生存本能を刺激し、「今は危険な状態だ」というアラートを鳴らし続けます。

その結果、脳は、創造的な活動や深い思考といった高次の機能よりも、生命維持という「基本的なタスク」を優先せざるを得なくなるのです。

村上 亮一

一方で、規則正しい生活は、脳にとって最高の「オアシス」になります。

  • 決まった時間に起き、太陽の光を浴びる。
  • 決まった時間に、栄養のある食事を摂る。
  • 決まった時間に、創作や仕事に取り組む。
  • 決まった時間に、休息を取り、眠りにつく。

このような予測可能なリズムは、脳の生存本能を安心させて、「今は安全な状態だ」と認識させてくれます。

その結果、脳は、生存のために使っていた膨大なエネルギーを、ようやく「本当にやりたいこと」へと振り分ける余裕が生まれるのです。

つまり、HSS型HSPにとって規則正しい生活とは、自分を縛るための「我慢」や「制限」ではありません。

それは、脳の消耗を最小限に抑え、有り余る思考エネルギーを創造的な活動へと転換させるための「自己防衛」であり、自由な状態を保つための「戦略的設計」なのです。

土台が安定して初めて、安心して、その上で自由に踊ることができるーー

村上 亮一

規則正しい生活とは、私たちの才能を解き放つための、揺るぎない「ステージ」そのものなのです。

崩壊と再生の果てに見つけた「自分だけの規律」|私の経験談

偉そうに語っている私ですが、かつては「規則正しい生活」の重要性にまったく気付いていませんでした。

むしろ、規則正しい生活を「退屈」で「創造性の敵」だとさえ思い込み、自ら破滅的な道を選んでいたのです。

音楽専門学校時代は、練習とアルバイトに明け暮れ、睡眠時間を削っては、心身を追い込む毎日。

バンドマン時代は、不規則なライブスケジュールと、終わりのない打ち上げで、生活リズムは崩壊。

その結果、どうなったか?

村上 亮一

HSS型HSPの「刺激を求めるアクセル」を全開で踏み続け、「ブレーキ」である繊細さを無視した結果、私の心身は何度も限界を迎え、その度に、人間関係やキャリア、築き上げてきたものすべてをリセットするという、愚かな経験を繰り返してきました。

体調を崩し、ギターを弾く気力すら湧かない。

人に会うのが億劫になり、あらゆる連絡や約束を無視し続ける。

「本当にやりたいことがあるのに、こんな場所で消耗している場合じゃない」

そう思いながら、何度も職場を去る……。

この負のループから抜け出すきっかけとなったのが、皮肉にも一度すべてを諦め、自分のペースで生きることを決意したことでした。

村上 亮一

私は正社員という安定を手放し、あえて派遣社員という道を選んだのです。

週3〜4日の勤務で、生活に最低限必要なお金を稼ぎ、残りの時間はすべて、自分の心身の回復と、本当にやりたい創作活動に充てるーー

この「意図的に作った余白」によって、私は多くの気付きを得ました。

毎日同じ時間に起き、創作活動に時間を費やし、疲れたら近所の公園や好きな街を自由に散歩する。

外出先では、ノイズキャンセリングイヤホンで外部の刺激を遮断し、自分の感性や内なる声に耳を澄ます。

自宅などの誰にも邪魔されない環境では、納得がいくまで、ただひたすらにギターを弾き、音楽を創り、絵を描き、文章を書く。

一見、退屈で単調な毎日ーー

しかし、この規律正しい生活の「土台」があったからこそ、私の創造性は、皮肉にも一気に向上したのです。

心身のエネルギーが満ちているため、新しいアイデアが次々と湧き上がり、それを形にするための集中力も持続する。

村上 亮一

消耗しきっていた頃には決して見えなかった、新しい世界の扉が開いた瞬間でした。

「守り」が最強の「攻め」になるという逆説

HSS型HSPの多くは、その矛盾した性質から、「自分は飽き性で、何事も続かないダメな人間だ」と、自分を責めてしまいがちです。

しかし、それは大きな誤解。

私たちは「飽き性」なのではありません。

ただ、一つの場所に留まるには、あまりにも好奇心が旺盛すぎるだけなのです。

村上 亮一

そして、その好奇心こそが、あなたの「才能」に他なりません。

様々な分野に興味を持ち、短期間で驚異的な集中力を発揮して知識を吸収する。

この「多様な可能性を探る能力」は、変化の激しい現代において、唯一無二の強力な武器となります。

問題は、その武器を、いつ、どこで、どのように使うか。

言うまでもなく、不規則な生活でエネルギーが枯渇した状態では、新しい挑戦への一歩を踏み出す気力すら湧きません。

たとえ踏み出せたとしても、すぐにガス欠を起こし、「やっぱり自分はダメなんだ」と自己嫌悪に陥るだけ。

村上 亮一

しかし、規則正しい生活という「守り」を固め、エネルギーを十分に蓄えた状態であれば、どうでしょうか?

安心して、新しい世界へ「攻め」に出ることができる。

失敗を恐れず、興味の赴くままに、様々な分野に挑戦できる。

たとえ失敗したとしても、そこから学びを得て、また次の挑戦へと向かうエネルギーが、あなたには残されているのです。

規律正しい生活という盤石な「守り」があるからこそ、HSS型HSPの「攻め」の才能は、最大限に輝きを放つのです。

それは、矛盾の克服ではなく、矛盾を乗りこなすための知恵と言えるでしょう。

結論:退屈な毎日は、才能を解き放つ「土台」である

HSS型HSPが、刺激的な非日常を求めながらも、退屈な日常を愛してしまう理由ーー

それは、規則正しい生活が、私たちの心身を守る「オアシス」であり、内に秘めた才能や創造性を発揮するための「土台」だからです。

もし、あなたが今、理想としている生活との矛盾を感じて苦しんでいるのなら……。

村上 亮一

まずは、自分を責めるのをやめましょう。

そして、騙されたと思って、納得できるまで自分だけの「規律」を生活に取り入れてみてください。

毎日同じ時間に起きる。
毎日同じコーヒーを飲む。
毎日同じ服を着る。
毎日同じ公園を5分だけ散歩をしてみる、それだけでいい。

そんな小さな一歩が、あなたの脳を安心させて、消耗しきったエネルギーを回復させ、やがては、あなた自身も知らなかった、新しい才能の扉を開く鍵となるはずです。

村上 亮一

退屈な毎日は、決してあなたを縛るようなネガティブな生活ではありません。

退屈な毎日は、あなたが、あなたらしく、自由に、そして創造的に生きるための、力強い土台なのです。

ぜひ、強力な土台(退屈な毎日 / 規則正しい生活)を築いて、気質を存分に活用しながら、納得感のある人生を謳歌しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

以上、村上 亮一でした。

村上 亮一

ではでは、したっけね~!

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