【音楽と同様】軽視しがちな休符がHSPの人生を豊かにする|何もしない時間の価値と重要性

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【音楽と同様】軽視しがちな休符がHSPの人生を豊かにする|何もしない時間の価値と重要性

また、忙しさに追われている……。
今日も、誰かの期待に応えようと無理をしてしまっている……。
このままでは、自分自身を見失ってしまう……。

もし、あなたが今、そんな漠然とした不安や焦燥感に苛まれているとしたらーー

それは、あなたの本心が発する、大切なサインかもしれません。

村上 亮一

私たちは、いつから「忙しいこと」が「価値あること」だと信じ込むようになったのでしょうか?

SNSを開けば、「努力」「挑戦」「成長」といった言葉が溢れ、休むことがまるで「怠け」のように扱われる時代。

しかし、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)である私たちにとって、この「忙しさ」は、時に心を蝕む原因となり得るでしょう。

一方で、音楽の世界では、音符と音符の間に「休符」があるからこそ、メロディは際立ち、リズムは躍動します。

適度な「間」があるからこそ、聴き手の心に余韻を残し、感動を生み出すのです。

もし、音楽が音符だけで埋め尽くされていたとしたら、それは「ただの騒音」に他なりません。

村上 亮一

私たちの人生も、これと同じではないでしょうか?

常に何かをしていなければならないというプレッシャーや、休むことへの罪悪感ーー

それらは、あなたの人生という楽譜から、必要な「休符」を奪い去っているのかもしれません。

この記事は、そんなあなたの悩みや不安を解消するために書いています。

HSPである私が、自身の経験と脳科学的な知見、そして音楽という比喩を通して、なぜ「何もしない時間」がHSPにとって不可欠なのか?

そして、その「無音の時間」が、いかにあなたの人生を豊かにし、唯一無二の「自分軸」を取り戻すための「調律」となるのかを考察していきます。

目次

なぜ私たちは「何もしない時間」を恐れてしまうのか?

「休むことは、怠けだ」
「立ち止まれば、置いていかれる」
「常に生産的でなければ、価値がない」

このような社会的なメッセージは、私たちの深層心理に深く根付いています。

村上 亮一

特にHSPは、他者の感情や期待を敏感に察知するがゆえに、あらゆるプレッシャーを人一倍強く感じてしまうものです。

「誰かに迷惑をかけたくない」
「期待に応えなければーー」

そうした思いが強く働き、自分の時間や気持ちを後回しにしがちなのです。

特に現代社会は、「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉に象徴されるように、あらゆる場面で「時間効率」を求めます。

しかし、この「効率性」の追求こそが、HSPの心身を蝕む「危険な落とし穴」になり得るのです。

私自身、HSS型HSP(刺激追求型HSP)という気質を持つがゆえに、「アクセルを踏みながら、ブレーキを踏んでいるような状態」に長年苦しんできました。

新しい刺激や挑戦を求める一方で、その刺激に敏感で疲れやすいという矛盾を抱えているため、タイパのように「刺激」に向かっていくと、内向型HSPよりも疲れが蓄積しやすい傾向にあります。

村上 亮一

実際に、世間のスピードに流されて、私は「鬱」に近い状態へと追い込まれ、暴飲暴食と体重増加、そして数年間の体調不良に苦しみました……。

また、数多くの転職を繰り返してきたのも、長時間の労働や人間関係、そして仕事の価値や自分の存在意義を見失った結果です。

このように、タイパが強制する外部のスピード感は、HSPの「深く思考する才能」を潰して、心身を疲弊させる原因になり得るというわけです。

HSPの脳が「休符」を必要とする科学的な理由

HSPの脳は、まるで高性能なアンテナのように、五感から入るあらゆる情報を深く、そして繊細に処理します。

音 / 光 / 匂い / 周囲の感情や雰囲気などーー非HSPなら何とも思わないような些細な刺激さえも、HSPの脳は一つひとつ丁寧に解析しようとするのです。

この「深すぎる処理(Depth of Processing)」こそが、HSPの素晴らしい才能である一方、常に脳がフル回転している状態を生み出します。

これは、脳の「危険センサー」とも言える扁桃体が常に活性化しており、外部からの刺激に対して過剰に反応し続けている状態。

村上 亮一

例えるなら、24時間365日、警戒態勢を続けるようなものです。

この状態が続けば、脳は常に「オーバーロード(過負荷)」状態に陥り、疲弊してしまうのは当然のことでしょう。

さらに、一般的な人であれば、一晩ぐっすり眠れば回復するような疲れも、HSPは翌日まで引きずってしまう傾向にあります。

これは、HSPの脳が「安心モード」に切り替わるまでに時間がかかるためです。

だからこそ、HSPにとって「休むこと」は、単なる「怠け」にはなりません。

HSPにとっての休息は、過剰な刺激から脳を守り、情報を処理するキャパシティを回復させるための「重要なメンテナンス」であり、心地よく生きるための「生存戦略」なのです。

村上 亮一

私は、「1週間のうち、最低でも2日は何もしない日」を作らないと、心身を壊しかねません。

つまり、人生における「休符」は、HSPが心身の健康を保ち、本来のパフォーマンスを発揮するために不可欠な「チューニングの時間」というわけです。

私の経験から知ってほしい「休符」の価値

私自身、HSPの気質を持つギタリストとして、長年「忙しさ」という名の「騒音」の中で苦しんできました。

中学2年生の頃からギターを弾き始め、プロのギタリストを目指して音楽の専門学校へ進学。

上京後は、ライブ活動に明け暮れる日々を送りました。

多い月には100曲近くを演奏し、時には有名なアーティストのバックで演奏させていただく機会にも恵まれました。

客観的に見れば、順風満帆な「成功」の道を歩んでいたのかもしれません。

村上 亮一

しかし、私の心の中では、常に「違和感」が膨らみ続けていました。

ライブのステージに立つたびに、音の一つひとつが刺さるように響き、観客の視線に苦痛を覚えたのです。

人との距離 / 絶え間ない爆音 / 緊張の波などーー

HSPという気質にとって、「過剰な刺激」の連続でした。

ライブが終わるたびに心身が限界を迎え、グッタリと落ち込み、次回のライブを想像するだけで体調不良に陥る日々。

「好きなことをしているはずなのに、どうしてここまで疲れてしまうのだろう……?」

村上 亮一

終演後、理由もわからず、心の中で何度も呟いたことを覚えています。

そして、音楽専門学校時代には、練習とアルバイトに明け暮れて心身を追い込み、結果的に鬱に近い状態へ陥り、数年間という膨大な時間を苦しむことになりました。

その間、ギターや音楽はおろか、日中はカーテンを閉め切ったままの暗い部屋でひたすら寝て過ごしたり、人と会うのが嫌で連絡を絶ったり、暴飲暴食で一気に体重が増加したりと、とにかく苦しい日々が続いたのです。

もちろん、ギターを弾いたり、何かを創作するような意欲が湧くことはありませんでした。

このまま活動を続けることは危険だと判断し、私は「お得意の人間関係リセット」によって、ライブ活動から一時的に距離を置いたのです。

当然、それまでに築き上げてきたものを一気に失う苦しみはありました。

しかし、そのおかげで私は「自分らしく音楽と向き合う」ための新しい手段を見つけることができたのです。

村上 亮一

それが、「宅録 / DTM(デスクトップミュージック)」や「動画制作」、そして「ブログによる発信」といった、「閉鎖された空間での創作活動」でした。

一人でパソコンの前に座り、誰にも邪魔されない状況でギターを録音する。

音を重ね、エフェクトを掛け、思うままに世界を創る。

ただ、そこには音と対話する時間があるだけーー

気付けば、あれほど苦しかった「音楽」が、再び「心を満たす存在」に変わっていました。

その他、AIの登場も、私にとって大きな追い風となりました。

コード進行の提案 / アレンジの自動化 / ミックスの最適化などーー

かつて苦手だった(あるいは、やりたくなかった)工程を、AIが支えてくれるのです。

村上 亮一

私はようやく、自分のペースで音楽を続けられる「居場所」を見つけたのだと、心から感じています。

人生に「心地よいメリハリ」を取り入れる

繰り返しお伝えしているとおり、私たちHSPにとって「何もしない時間」は、決して「怠慢」や「停滞」ではありません。

HSPにおける「何もしない時間」は、次なる活動へのエネルギーを生み出し、あなたの創造性を育むためのメンテナンス、つまり「良質な暇」なのです。

音楽に強弱や静と動があるように、人生も活動と休息の「メリハリ」が重要ですし、どちらか一方に偏るのではなく、意識的に両者のバランスを取ることで、人生全体がより豊かになります。

というのも、私自身、1年間を「創作活動だけ」に費やした時期がありました。(退職し、収入を得るための仕事もせず、文字どおり四六時中、創作だけをしていました)

村上 亮一

しかし、その時は「メリハリ」がなかったことに気が付いたのです。

はじめのうちは、創作だけに時間を費やせる喜びを感じていたものの、次第に創作だけの時間が「当たり前の時間」となり、徐々にありがたみが薄れ、さらには創作時間の一部に嫌気すら感じるようになってしまったのです。

結果として、良くも悪くも「メリハリ」はあった方が良いーーむしろ、「メリハリ」を求め始めるところもあると知りました。

創作以外の活動(静)と創作(動)の間に心地よい「間」を設けることで、結果的に双方に良い影響を与えることができるでしょう。

では、どのようにして、人生に「心地よいメリハリ」を取り入れれば良いのでしょうか?

村上 亮一

今日から実践できる、具体的な「休符」(静かな時間)の作り方をご紹介します。

  • 1日のルーティンに「何もしない時間」を組み込む。
    • 例えば、朝の通勤電車の中 / 昼休憩の時間 / 帰宅後の数十分など。
    • 意識的に「何もしない」と決めることで、心の整理ができます。
    • 私の場合、電車の中ではノイズキャンセリングイヤホンを装着し、好きな音楽を聴く / ラジオを聴く / あるいは、何もせずに、ただ静かに過ごすことで、外部からの刺激を遮断し、「自分だけの時間」を確保しています。
  • スマホの電源を切る / 自然に触れる / 心地よい音楽を聴く。
    • HSPは五感が敏感であるため、心地よい刺激は心身の回復を早めます。
    • スマホの通知をオフにする / 部屋の照明を落として間接照明にする / 好きな香りを焚く / ゆるやかな音楽(lofi-musicなど)を流す。
    • 散歩に出て、風の音 / 鳥のさえずり / 木々の揺れる音に耳を傾けるのも良いでしょう。
    • これらは、たかぶった神経を休ませ、感覚をリセットするための「チューニング」になります。
  • 「良質な暇人」になるために時間を調整する。
    • 「お金よりも、時間が大事」という価値観を持つことが、HSPにとっての「幸福」の土台です。
    • 自分の心身が疲弊しない範囲で、労働時間を減らす / 派遣社員や時短勤務を選ぶ / リモートワークを活用するなど、働き方を調整することも有効でしょう。
    • 私自身、金融機関での勤務を通じて資本主義のルールを痛いほど認識しつつ、お金のための労働時間を減らすため、派遣社員として週3〜4日、6時間勤務に調整しました。これにより、安定した収入を得ながら、創作に没頭するための「理想の暇人」になれたのです。
    • 「ひとり時間」を必須なものとして確保し、「誰にも邪魔されない空間」(オアシス)を意識的に作りましょう。

結論:休符を使って、納得感のある、あなただけの音楽(人生)を謳歌しよう

ここまで語ってきたとおり、「休符」を恐れる必要はありません。

むしろ、その「休符」こそが、適度なメリハリを生み出し、あなたの人生という音楽を、より深く / より豊かに / より美しく響かせるための、大切な要素になるのです。

HSPである私たちは、世界の細部にまで気付ける人ーー

だからこそ、無理をしてまで世間のテンポに合わせると、あなたの音も / 感情も / すぐに濁ってしまいます。

村上 亮一

音楽でも、強弱の「弱」があるからこそ曲に深みが生まれるように、人生にも「静かな拍」が必要なのです。

繰り返しますが、休むことは決して「怠け」ではありません。

むしろ、それはあなたの「響き」を取り戻すための「調整時間」(チューニング)なのです。

あなたのペースが遅く見えても、それは「深く、丁寧に聴く」ための速度。

世界が速く回って見えるときこそ、自分のテンポを信じましょう。

焦らず / 比べず / 休符への罪悪感を手放すーー

自分のテンポで生きるとき、あなたの人生はようやく「騒音」から「音楽」へ戻っていきます。

朝は静かに光を浴び、昼はささやかな空白を楽しみ、夜は思うままにギターを弾く。

そんな小さなリズムの積み重ねが、心を穏やかにし、日々の暮らしを美しく整えていくでしょう。

村上 亮一

完璧な旋律を奏でるよりも、心地よく響く「ゆるやかな音」を信じてください。

それが、あなたの中のHSPという繊細な楽器を、いちばん美しく鳴らす生き方なのです。

あなたの暮らしが、誰かの評価ではなく、「自分の心が穏やかに鳴る音」で満ち溢れることを願っています。

今日も静かに、そして自分のテンポで丁寧に、納得感のある音楽(人生)を奏でていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

以上、村上 亮一でした。

村上 亮一

ではでは、したっけね~!

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