【有限の時間、どう使う?】「あっという間に人は死ぬから」から学ぶ|HSPが「自分の人生」を生きるための方法

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【有限の時間、どう使う?】「あっという間に人は死ぬから」から学ぶ|HSPが「自分の人生」を生きるための方法

「あぁ、また1日が終わってしまった……」

ベッドに入り、目を閉じる瞬間に、こんな虚無感に襲われたことはありませんか?

「本当にやりたかったことは、何もできていない」
「時間に追われるばかりで、自分の人生を生きている気がしない」
「このまま年老いて、納得せずに死んでいくのだろうか……」

もし、あなたがこのような焦りや不安を抱えているのなら、この記事を読むことで、その悩みを解消できるかもしれません。

村上 亮一

私はHSPであり、音楽や文章、デザインなど、様々な領域で活動するマルチクリエイターとして生きています。

そして、私も長年にわたって「時間」というものに悩まされてきました。

HSP気質特有の深く考え込んでしまう性質や、刺激に敏感で疲れやすい体質。

そして、HSS型としての尽きない好奇心。

「やりたいこと」は無限にあるのに、心と体、そして時間が全く追いつかない……。

そんなジレンマの中で、ただただ時間だけが過ぎていく感覚に、何度も絶望しかけてきました。

そんな私が、紹介したい本があります。

村上 亮一

それが、今回ご紹介する佐藤舞(サトマイ)さんの著書『あっという間に人は死ぬから「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』です。

この本は、単なる時間術の本ではありません。

統計学のエビデンスと、哲学や心理学といった先人の知恵を組み合わせ、「なぜ私たちは時間を浪費してしまうのか」という根本原因を暴き出し、人生の有限性と向き合うための「覚悟」を問うてくる、いわば人生の哲学書です。

この記事では、本書の要点を私なりに解釈し、特にHSPやマルチクリエイターといった「時間に喰われやすい」気質を持つ私たちが、どうすれば「時間を食べつくすモンスター」を倒し、自分の人生の主導権を取り戻せるのかーー
その具体的な戦略について、掘り下げていきたいと思います。

この記事を読み終える頃には、あなたはきっと、明日からの時間の使い方が、そして人生そのものが、少し違って見えてくるはずです。

目次

第1章:「時間がない」本当の理由|あなたの中に潜む“モンスター”の正体

そもそも、なぜ私たちは、いつも「時間がない」と感じてしまうのでしょうか?

仕事、家事、育児、人付き合いなど……。

やるべきことに追われ、気付けば1日が終わっている。

しかし、本書は衝撃的な事実を突きつけます。

村上 亮一

問題は「時間の量」ではない、と。

小学校の「20分休み」は、なぜあんなに長かったのか?

試しに、あなたも小学校の頃の20分休みを思い出してみてください。

ドッジボールをして、鬼ごっこをして、鉄棒で逆上がりの練習をして……。

たった20分が、まるで永遠かのように長く、充実していたではありませんか?

村上 亮一

では、大人の20分はどうでしょう。

「20分じゃ、何もできない」

そう思い込み、スマホを眺めているうちに、あっという間に過ぎ去ってしまう。

この違いはどこから来るのか。

本書によれば、その有力な説は「行動のパターン化」にあるといいます。

毎日同じことの繰り返しに脳が慣れ、刺激が少なくなることで、時間が短く過ぎ去ったと錯覚してしまうのです。

村上 亮一

つまり、私たちが失ったのは「時間」そのものではなく、時間に対する「集中力」と「創造性」だったのです。

真犯人は「自己欺瞞」と「代替行動」

では、私たちの集中力や創造性を奪い、時間を浪費させる真犯人は誰なのでしょうか?

本書は、その正体を「時間を食べつくすモンスター」と名付け、その核心を「自己欺瞞」(じこぎまん)と「代替行動」(だいたいこうどう)にあると説明しています。

  • 代替行動: 本当にやるべきこと(本命の行動)に伴う苦痛や不安から逃れるために、一見有益に見える別の行動に逃げること。
  • 自己欺瞞: その代替行動を「意味のあることだ」と自分に嘘をつき、正当化すること。
村上 亮一

例えば、こんな経験はありませんか?

「ブログを書こう」と決意したのに、なぜか急に掃除などの家事を始めてしまう。

そして、「環境を整える方が、良い記事が書けるから」と自分を納得させる。

これは典型的なモンスターの仕業です。

村上 亮一

「良い記事が書けないかもしれない」という不安から逃れるために、「掃除」という代替行動に走り、「まずは環境整備が大切だ」という自己欺瞞で自分を騙しているに過ぎません。

その他にも、転職したいと言いながら、いつまでも同僚に愚痴をこぼすだけ。

起業したいと言いながら、何年もセミナーに通い続ける「セミナージプシー」。

これらも全て、「失敗するかもしれない」という責任や不安から逃れるための、モンスターの巧みな罠と言えるでしょう。

このモンスターは、私たちの心の中に潜み、もっともらしい言い訳を囁きかけ、本当に大切なことから私たちを遠ざけ続けるのです。

第2章:モンスターを育てている“3つの闇”|私たちが目を背けている人生の理

では、なぜ私たちは、代替行動や自己欺瞞というモンスターを生み出してしまうのでしょうか?

本書は、その根源に、人間が本能的に目を背けている「3つの避けられない現実(闇)」があると指摘します。

村上 亮一

それは、「死」「孤独」「責任」です。

死(有限性)|見て見ぬふりをしている“絶対的な締め切り”

人間は、いつか必ず死にます。

これは、全人類に与えられた、唯一絶対の「締め切り」です。

しかし、私たちの脳は、(良くも悪くも)この事実を日常的に忘れるようにできています。

その結果、死を他人事のように捉え、まるで時間が無限にあるかのように錯覚してしまうーー

この錯覚が、「いつかやろう」「まだ本気を出す時じゃない」という、もっともタチの悪い先延ばしを生み出すのです。

村上 亮一

ちなみに、HSPである私は、この「死」というテーマについて、人一倍深く考えてしまう傾向があります。

だからこそ、時間を無駄にしている自分に気付くと、激しい自己嫌悪に陥るーー

しかし、皮肉なことに、その自己嫌悪という苦痛から逃れるために、また別の代替行動(例えば、目的のないネットサーフィンや、過剰な情報収集など)に時間を浪費してしまうのです。

本書は、この「死」から目を背ける衝動こそが、モンスターの最大のエネルギー源だと教えてくれます。

孤独|他人に合わせることで失われる“自分の時間”

人は、本質的に孤独な存在です。

どれだけ愛する人に囲まれていても、100%分かり合うことはできません。

結局のところ、自分の痛みや苦しみは、最終的には自分にしか分からないのです。

村上 亮一

ちなみに、HSPーー特に共感力の高いとされる私たちは、この「孤独」を人一倍恐れる傾向があります。

相手の期待に応えたい。

嫌われたくない。

その一心で、自分の気持ちを押し殺し、他人に合わせてしまうーー

「本当は疲れているのに、誘いを断れない」
「言いたいことがあるのに、波風を立てたくなくて黙ってしまう」

その結果、他人のための時間に自分の人生が侵食されていくのです。

孤独を恐れるあまり、私たちは自ら「自分の時間」をモンスターに差し出してしまっているのかもしれません。

責任|「自由」から逃れるための“決断の先延ばし”

フランスの哲学者サルトルは、人間を「自由の刑に処されている」と表現しました。

私たちは、自分の人生を自由に選ぶことができます。

しかしその代償として、その選択の結果に対する全責任を、自分一人で負わなければなりません。

ただし、この「責任」という重圧は、想像以上に私たちを蝕みます。

村上 亮一

特に、深く考え、あらゆる可能性をシミュレーションしてしまうHSPにとって、決断は大きなエネルギーを消耗する行為です。

「もし失敗したらどうしよう?」
「こっちを選んで、本当に後悔しないだろうか?」

その不安から逃れるために、私たちは決断そのものを先延ばしにします。

あるいは、誰かに決めてもらうことで、責任から逃れようとするーー

「みんながやっているから」「あの人が言うから」という理由で自分の道を選んだ瞬間、私たちは人生のハンドルを明け渡し、モンスターが喜ぶ「他人軸の人生」を歩み始めることになるのです。

第3章:HSPと時間モンスター|なぜ私たちは特に“喰われやすい”のか

ここまで読んで、HSPの方なら「まるで自分のことだ」と感じた部分が多かったのではないでしょうか?

村上 亮一

そう、私たちHSPは、その気質的な特徴から、「時間を食べつくすモンスター」にとって、極めて“喰いやすい”存在なのです。

DOSEがモンスターを呼び寄せる

HSPの4つの特徴である「DOSE」は、皮肉にもモンスターが好む環境を作り出してしまいます。

  • D (Depth of processing):深く処理する
    • 一つの物事を深く考え抜く力は、本質を見抜く強みである一方、「決断の遅延」や「完璧主義」というモンスターを呼び込みます。準備に時間をかけすぎて、結局何も始められないーーそんな経験はありませんか?
  • O (Overstimulation):過剰に刺激を受けやすい
    • 外部からの刺激に敏感で、人より疲れやすい。これは、活動できる絶対時間が短いことを意味します。限られたエネルギーを、代替行動で浪費している余裕など、私たちにはないのです。
  • E (Emotional reactivity / Empathy):感情反応が強く、共感力が高い
    • 他人の感情に深く共感し、期待に応えようとするあまり、「孤独」の闇に囚われやすくなります。自分の気持ちより他人を優先し、気付けば自分のための時間がなくなっているーーこれは、共感力の高いHSPが陥りやすい落とし穴です。
  • S (Sensitivity to subtleties):些細な刺激を察知する
    • 場の空気や人の表情の些細な変化に気付く力は、時に「考えすぎる」モンスターを育てます。「あの人は、私の発言をどう思ったのだろう……」と、過去の出来事を何度も反芻(はんすう)し、今この瞬間の貴重な時間を浪費してしまうのです。

マルチクリエイターのジレンマ

さらに、私のようなHSS型HSP(刺激追求型HSP)で、かつマルチクリエイターとして活動している人間は、もう一つのジレンマを抱えています。

村上 亮一

それは、「尽きない好奇心 vs 有限な時間」という永遠の戦いです。

ギターも弾きたい、曲も作りたい、文章も書きたい、デザインも学びたい、絵も描きたいなど……。

次から次へと湧き上がる「やりたいこと」の波に、常に溺れかけている。

全てが中途半端になる恐怖から、結局どれにも集中できず、時間だけが過ぎていく。

この飽くなき探究心は、創造性の源泉であると同時に、下手をすれば人生そのものを食い尽くしかねない、強力なモンスターの“餌”にもなってしまうのです。

第4章:モンスターの倒し方|人生の主導権を取り戻す“3つの方法”

では、どうすればこの厄介なモンスターを倒し、自分の人生を取り戻すことができるのでしょうか?

本書は、そのための具体的な方法を3つのステップで示しています。

村上 亮一

それは、「闇を受け入れ」「太陽を見つけ」「今を生きる」ことです。

方法1:闇を受け入れる|死・孤独・責任を“覚悟”に変える

モンスターのエネルギー源である「死・孤独・責任」という3つの闇。

これらから目を背け、逃げようとすればするほど、モンスターは力を増します。

ならば、どうするか?

答えは一つ。

村上 亮一

闇を「受け入れる」ことです。

  • 死を受け入れる: 「自分はいつか必ず死ぬ」という事実を、人生の羅針盤にする。死という絶対的な締め切りを意識することで、初めて「今、本当にやるべきこと」が見えてきます。
  • 孤独を受け入れる:「他人に100%理解されることはない」と知る。嫌われる勇気を持ち、他人の期待に応えるための時間を手放す。そうして手に入れた「一人の時間」こそが、自分を成長させる最高のオアシスになります。
  • 責任を受け入れる: 「自分の人生の責任は、全て自分にある」と覚悟を決める。他人のせいにすることをやめて、自分の意志で道を選ぶ。その決断の先にしか、本当の満足感はありません。

もちろん、これらの闇を直視することは、痛みを伴います。

しかし、この覚悟こそが、モンスターの力を奪う強力な武器になるのです。

方法2:太陽を見つける|あなたの“価値観”という名のコンパス

闇を受け入れる覚悟ができたら、次に見つけるべきは、進むべき道を照らす「太陽」です。

本書では、この太陽を「価値観」と定義しています。

ここで言う価値観とは、「お金持ちになりたい」といった目標(ゴール)ではありません。

村上 亮一

それは、「人生という旅において、どのような自分で在りたいか」という、行動の方向性を示す指針(コンパス)です。

例えば、

  • 「安定した大企業に入ること」は目標ですが、
  • 「誠実な仕事を通じて、社会に貢献し続けたい」は価値観です。

目標は達成すれば終わりますが、価値観は終わりなき旅路そのもの。

この「自分の価値観」という太陽さえ見つければ、私たちはもう道に迷うことはありません。

では、どうすれば自分の価値観を見つけられるのか?

村上 亮一

本書は、以下のワークを提案しています。

  1. 困難な体験を振り返る: 過去の辛かった経験(いじめ、病気、挫折など)を乗り越えた時、何を学び、何を大切だと思ったか?
    そこに、あなたの後天的な価値観が隠されています。
  2. 子供の頃を振り返る: 大人の常識に縛られる前、あなたが夢中になっていたことは何だったか?
    その「楽しさの質」を深掘りすることで、あなたの先天的な価値観(気質)が見えてきます。

ちなみに、HSPである私たちは、内省と思考の深さが強みです。

だからこそ、このワークは、まさに私たちの得意分野ではないでしょうか?

村上 亮一

ぜひ、時間をかけてじっくりと自分と向き合い、楽しみながら自分だけの「太陽」を見つけ出しましょう。

方法3:今を生きる|価値観に基づき“やらないこと”を決める

闇を受け入れ、太陽を見つけた。

最後のステップは、その太陽が示す方角へ、「今、この瞬間」に一歩を踏み出すことです。

村上 亮一

本書が提唱する目標設定は、非常に実践的です。

  1. 目的(価値観): 人生のコンパス。「どう在りたいか」
  2. 目標(中間ゴール): 目的を達成するための、具体的な状態。
  3. 手段(日々の行動): 目標に到達するための、具体的なアクション。

ここで最も重要なのが、手段における「やらないこと」を決めることです。

特に私たちHSPは、ただでさえエネルギーが限られています。

加えて、マルチクリエイターは、やりたいことが多すぎる。

村上 亮一

だからこそ、「やること」を決める以上に、「何をやらないか」を明確にすることが、人生の質を劇的に向上させるのです。

  • 価値観に合わない仕事は、断る。
  • 気の乗らない飲み会には、行かない。
  • 他人との比較に繋がるSNSは、見ない。

そうやって、モンスターの餌となる「代替行動」の選択肢を、一つずつ消していく。

空いた時間とエネルギーを、全て自分の「価値観」に沿った行動に集中投下する。

タイムボクシングやタスク管理といった小手先のテクニックは、その後でいいのです。

村上 亮一

まず決めるべきは、「自分の有限な人生を、何に使い、何に使わないか」という、根本的な方針なのです。

結論:私は、モンスターを“手懐けて”生きる

『あっという間に人は死ぬから』を読んで、私が至った結論ーー

村上 亮一

それは、時間を食べつくすモンスターは、完全に「倒す」ことはできないのかもしれない、ということです。

なぜなら、モンスターを生み出す「死・孤独・責任」の闇は、私たちが生きている限り、決して消えることはないからです。

言うまでもなく、不安や恐怖は、人間である以上、ゼロにはできません。

しかし、私たちはモンスターを“手懐ける”ことができます。

  • モンスターの正体を知り、その習性を理解する。
  • 闇を受け入れ、エネルギー源を断つ。
  • 価値観という太陽を掲げ、進むべき道を照らす。
  • そして、「やらないこと」を決めて、モンスターが好む代替行動の選択肢を奪う。

そうやって、モンスターを自分のコントロール下に置き、時にはその不安や焦りを「締め切り効果」として利用し、集中力のブースターにする。

村上 亮一

それは、モンスターとの共存であり、人生の主導権を握った「主(あるじ)」だけが到達できる境地と言えるでしょう。

HSPであること。

マルチクリエイターであること。

それは、人より多くの闇を抱え、人より多くのモンスターの餌を持っているということです。

しかし、それは同時に、人より深く自分と向き合い、人より多くの価値観(太陽)を見つけ出すポテンシャルを秘めているということでもあります。

村上 亮一

本書のタイトルどおり、「あっという間に、人は死にます」

その有限な時間を、モンスターに喰われ続ける人生で終えるのか?

それとも、モンスターを手懐け、自分の価値観を生きる人生を選ぶのか?

答えは、もうあなたの中にあるはずです。

この記事が、あなたが「時間の主」として、自分だけの人生を歩み始める、その一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

以上、村上 亮一でした。

村上 亮一

ではでは、したっけね~!

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