「また、別のことに手を出してしまった……」
一つのことに集中できず、次々と新しいものに興味が移ってしまう。
ギターの練習をしていたはずが、いつの間にかDTM(デスクトップミュージック)に夢中になり、その次はデザインソフトを立ち上げ、気づけば文章まで書いている。
そもそも、ギターを始める前だって、漫画家を目指して絵を描いていたはずなのに……。
「どれも中途半端で、何一つ極められない」
「なんて飽き性で、ダメな人間なんだろう」
もしあなたが、そんな風に自分を責めてしまっているのならーー
この記事は、そんなあなたの悩みや不安を解消するために書いています。
村上 亮一かつての私も、あなたと同じような悩みを抱えていました。
しかし、今なら断言できます。
その「飽き性」は、欠点ではありません。
あなたが持つ、特別な資質なのです。
この記事では、HSS型HSP(刺激追求型HSP)が抱えがちな「飽き性」という悩みの正体を解き明かし、それを強みに変えつつ、誰にも真似できない「唯一無二の存在」として輝くための生存戦略を、私の実体験を含めてお話しします。
「飽き性」の正体は、HSS型HSPという才能だった
そもそも、なぜあなたはこれほどまでに好奇心旺盛で、一つのことに留まっていられないのでしょうか?
それは、あなたが「HSS型HSP」という気質を持っているからかもしれません。
HSP(Highly Sensitive Person)とは、非常に感受性が高く繊細な気質を持つ人のこと。
そしてHSS型(High Sensation Seeking)とは、好奇心が旺盛で、常に新しい刺激を追い求める気質を指します。
つまりHSS型HSPとは、「繊細で傷つきやすい」というブレーキと、「新しいことに挑戦したい」というアクセルを同時に踏み込んでいるような状態なのです。



この矛盾した欲求やエネルギーが、あなたの行動の源泉にあります。
- 知的好奇心が旺盛で、新しい物事を学ぶのが好き。
- その一方で、繊細さゆえに一つの物事を深く追求しすぎると、情報過多で疲弊してしまう。
- 結果、エネルギーが枯渇する前に、次の新しい刺激へと興味が移っていく。
これが、あなたが「飽き性」だと感じてしまうメカニズムの正体でしょう。
これは決して、根気がないとか、意志が弱いといった精神論の問題ではないのです。



むしろ、こう定義し直すべきだと、私は考えています。
- 短期間で物事の本質を掴む、高い学習能力。
- 一見、無関係に見える物事の間に関連性を見出し、結びつける才能。
- 常に新しい視点を持ち込み、既存の枠組みを破壊する革新性。
この定義からもわかるとおり、あなたの「飽き性」は、変化の激しいこれからの時代を生き抜く上で、とてつもなく強力な「才能」に他なりません。
私が「何者にもなれない」と絶望した日々
とはいえ、この才能に気づくまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。



何を隠そう、この私自身が、長年にわたって「自分は中途半端なダメ人間だ」という強迫観念に囚われていたのですから……。
私が最も多くの時間を費やした創作活動は「ギター」でした。
来る日も来る日も、敬愛するB’zの松本孝弘さんの音を追い求め、血が滲むほど、そして鬱になりかけるほど練習に明け暮れました。
しかし、ある程度弾けるようになると、今度は「自分の曲」が作りたくなったのです。
DTM関連の機材やソフトを買い込み、作曲の世界にのめり込みました。
すると今度は、自分の音楽を表現するためのアートワークが欲しくなり、デザインの勉強を始めました。
さらには、自分の想いを言葉で伝えたいと、文章を書き始めたのです。
加えて、ギターを弾き始める前までは、漫画家を目指して絵を描いていた過去もあります。
ギター、音楽、デザイン、文章、イラスト……。



私の興味は、次から次へと移り変わっていきました。
その結果、どうなったかーー
私の周りには、それぞれの道を極めた「専門家」たちがいました。
- 私より圧倒的にギターが上手い、生粋のギタリスト。
- 私より洗練された音楽を作る、専業の作曲家。
- 私より美しいデザインを生み出す、プロのデザイナー。
彼らと自分を比べるたびに、強烈な劣等感に襲われました。
「どの分野でも、自分は二流以下だ」
「器用貧乏で、結局、自分は何者にもなれないのではないか」
積み上げたスキルは、どれもこれも中途半端なガラクタの山に見えました。
自分の歩んできた道そのものを、全否定したくなるほど絶望したのです。



もちろん、器用貧乏の文字どおり、満足に稼ぐことだってできず、積み上げたスキルを一切必要としない仕事を、延々と続けるだけの日々を過ごしました。
「専門家」という考えから抜け出した、重要な視点
そんな暗闇の中を彷徨っていた私に、一筋の光を投げかけてくれたのが、「マルチクリエイター」という生き方でした。
そして、専門家(スペシャリスト)の対極にある、唯一無二の存在を目指すという考え方です。
きっかけは、「点と点をつなぐ(Connecting The Dots)」という考え方に触れたことでした。



その時、私の中で衝撃が走ったのです。
「もしかして、自分のやってきたことも、無駄ではなかったのではないか?」
そう思って自分のスキルを見つめ直した時、バラバラのガラクタだと思っていた点と点の間に、無数の線が見え始めました。
- ギターの知識は、作曲をする上での強力な武器になる。
- 音楽の経験や理論は、デザインや文章にリズムと構成の美しさをもたらす。
- 文章力は、自分の想いや音楽の背景にあるストーリーを伝え、ファンの心を掴む力になる。
- HSPという気質は、人の心の機微を捉え、深く共感される作品を生み出す源泉になる。
一つひとつは、専門家に敵わないかもしれません。
しかし、「音楽 × 文章 × デザイン × 絵 × HSP」という掛け算で生まれた存在は、他の誰にも真似できない、唯一無二の価値を持つのではないでしょうか?
ギタリストという専門家を目指すのをやめた時。
作曲家という専門家を目指すのをやめた時。



私は初めて、「村上 亮一」という、たった一人の存在になることができたのです。
HSS型HSPの強みを活かす、唯一無二の生存戦略


あなたも、自分だけの「掛け算」を見つけ、唯一無二の存在になることができます。



そのための具体的な生存戦略を、4つのステップで紹介しましょう。
1. 「ポートフォリオ思考」で自分の価値を最大化する
あなたの持つスキルや経験、知識は、すべてが価値ある「資産」です。
それらを金融資産のように捉え、自分だけのポートフォリオを組むという考え方を持ってみてください。
例えば、私の場合、
「HSPの繊細な感性で紡ぐコンテンツ制作」
「ギタリストの視点や経験から解説する、HSP音楽家へ向けた情報発信」
などといった形で、スキルを掛け合わせています。



あなたなら、どんな掛け算ができるでしょうか?
「プログラミング × 営業経験 × 漫画好き」
「経理の知識 × 料理が得意 × SNS運用」
どんな組み合わせでも構いません。
そこに、あなただけの価値が眠っています。
2. 「完璧主義」を捨て「改善主義」で前進する
HSPは、その繊細さゆえに完璧主義に陥りがちです。
しかし、新しい挑戦を続けるHSS型HSPにとって、完璧主義は最大の足かせとなります。
最初から100点を目指す必要はありません。
まずは60点でいいから、世に出してみる。
そして、受け取った相手の反応をもとに、改善を繰り返していく。



この「改善主義」こそが、あなたの好奇心(エンジン)を止めないために重要となる心構えです。
3. 多様性の中から「コア」を見つけ出す
様々なことに興味が湧くあなたですが、その根底には、きっと共通する「コア(核)」となる価値観や情熱があるはずです。
それは、「人を喜ばせたい」という想いでしょうか?
それとも、「物事の仕組みを解き明かしたい」という探究心でしょうか?



私の場合は、「自己表現を通じて、誰かの課題を解決し、感動させたい」という想いがコアにありました。
このコアが見つかると、一見バラバラに見える活動にも一本の太い幹が通り、あなたの生き方そのものが、力強いメッセージ性を帯び始めます。
4. とにかく「情報発信」を始める
HSS型HSPの多様なインプットは、情報発信(アウトプット)という形で社会に還元することで、より一層と価値を持つと私は考えています。
学んだこと、経験したこと、感じたことを、ブログやSNSなどで発信してみてください。
発信することで、あなたの知識は驚くほど整理されます。



そして何より、あなたの発信に共感する「仲間」が必ず現れます。
自分の生き方が、誰かの役に立つーー
その実感は、何物にも代えがたい自己承認感となり、あなたをさらに前進させてくれるでしょう。
まとめ:そのままのあなたは、すでに唯一無二の存在である
HSS型HSPは、「飽き性」なのではありません。
様々な分野の知見を吸収し、それらを統合して新しい価値を創造する、「時代の寵児」なのです。
これからの時代、一つのことしかできない専門家の価値は、AIに代替されることで相対的に下がっていくでしょう。
本当に求められるのは、あなたのように、領域を横断して物事を捉え、新しい答えを生み出せる人材です。
だからこそ、もう自分を「中途半端だ」と責めるのは、今日で終わりにしましょう。



あなたの歩んできた回り道こそが、誰にも真似できない、あなただけの王道なのですから。
繰り返しますが、あなたの好奇心は、世界を豊かにするための「才能」です。
そのままで、あなたはすでに計り知れない価値を持つ、唯一無二の存在なのです。
ぜひ、その類稀なる才能を活かしながら、納得感のある人生を共に謳歌しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、村上 亮一でした。



ではでは、したっけね~!


コメント