やりたいことが見つからない悩みは深刻です。
普段は気にならなくても、ふとした時、あるいは今後や将来を考えた際に困ることがあります。
そして、先に結論からお伝えすると、一番の理由は「経験不足」です。
食わず嫌いと同じで、経験せずにモノゴトを拒否するのはもったいないでしょう。
例えば、私は作文が苦手でしたが、副業のためにブログを始め、だんだんと文章を書くことに慣れてきました。
最初は楽しくなくても、できるようになると楽しくなるものです。
他人の誘いなどを断らずに、常に経験を広げることが大切というワケです。
そのほかにも、常識に囚われて自分にウソをついている可能性や、収益を優先しすぎて本当にやりたいこと、大切な直感を見逃している可能性なども考えられます。
そのあたりについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
知識不足も問題
経験不足と同じく、「知識不足」も問題です。
言わずもがな、すべてを経験するには時間(人生)が足りないため、気になることはインターネットなどで調べるべきでしょう。
情報はインターネットやYoutube・SNSなどで無料で得られるため、まずは積極的に情報(知識)を増やすことが大切です。
やはり経験が大事
とはいえ、知識を増やすことに偏るのは避け、経験を積むことの方がより重要です。
なぜなら、実際に経験してみなければ気づかないモノゴトや、意外なところに好きになる仕事や趣味が存在しているからです。
自分のやりたいことは、経験を通じて初めて明確になることが多いものです。
知識は入口として役立ちますが、経験せずに決めつけるのは「もったいない」でしょう。
遠回りの日々
高校卒業後、望む仕事を選んだつもりでしたが、給料や就業時間、業界・会社の実情を経験するうちに、思い描いた通りではないことに気がつきました。
転職や副業も挑戦しましたが、予想とは異なり、やりがいを感じないこともありました。
その結果、かなりの回り道をしました。
しかし重要なのは、分からないと悩むこと、失敗や後悔を恐れることではなく、「後悔しない選択をすること」です。
それでは、後悔しないための方法を具体的にお伝えします。
後悔をしないためには、どうすればいいのか?
やりたいことや好きなことが見つからないうちは、生まれてきた意味を見失いがちです。
私たちには存在意義が必要で、存在意義が感じられない人生は虚しいものになります。
「死ぬ前に後悔すること」のリストによると、どんな立場の人も「もっと自分らしく生きればよかった」と後悔しているようです。
このような悩みを後回しにしては、人生の最後に大きな後悔をすることになります。
だからこそ今、「自分らしく生きる」という問題に真剣に向き合うべきなのです。
あなたも人生の終わりに後悔したくないのであれば、この問題は避けて通れない大きな課題でしょう。
常に死を意識する
偉人たちの遺言集には、どのように生き、どのように死ぬべきか、貴重なヒントが含まれています。
特に、戦国時代の武士が残した辞世の句は、死ぬ直前ではなく、常に死を意識して生きる姿勢を示しています。
彼らは辞世の句を携え、いつでも死を迎えられるようにしていました。
どんな人生が理想かを常に考え、そのために生きることの重要性を私たち現代人にも教えてくれます。
ゴールから逆算する
未来を考える際、ゴールから逆算すると上手くいくことが多いものです。
人生の最終ゴールは死であり、武士は常に辞世の句を考えることで、死に向き合う逆算思考を持っていました。
とはいえ、逆算思考をしても全ての理想が実現するわけではないことを、あらかじめ認識しておく必要があります。
なぜなら、未来は予測不可能で、しばしば想定外のことが起きるからです。
ただし、その前提さえ受け入れれば、一喜一憂せずに済み、予想外の結果にも柔軟に対応できるでしょう。
結局のところ、どれだけ考えても、やってみなければ結果はわからないというワケです。
逆算思考をしつつ、「まさか」を受け入れる余裕を持っておきましょう。
経験自体に価値を見出す
経験そのものに価値を見出すことで、想定外の結果になっても後悔しなくなります。
非常識と思える場合であっても、自分の感覚を信じることで、納得のいく結果につながりやすくなります。
また、自分で選んだ道であれば、どんな結果もポジティブに捉え、必ず将来の役に立ちます。
「経験して感じることを確かめる姿勢」でいれば、どんな結果であれ、迷いや後悔を避けられるでしょう。
好きなことを仕事にするべきなのか
多くの人が好きなことを仕事にしたいと考えますが、好きなことが嫌いに変わることも珍しくありません。
例えば、好きで結婚しても3分の1が離婚します。
これは自分の好きという感覚が不確かであることを示しています。
仕事を選ぶ際も同様で、好きなだけでなく生活のためというバランスが重要です。
そのため、やりたいことが見つからない場合、就業条件を重視した仕事選びも有効でしょう。
条件が良ければ時間と経済の余裕が生まれ、本当にやりたいことに挑戦できるワケです。
最初から好きなことを仕事にしようとして時間と経済の余裕を失うより、余裕を優先することも重要です。
なお、優先順位を間違えると、泥沼にはまり、最終的に後悔することになります。
人よりも得意なことを選ぶ
別な視点として、やりたいことが見つからない時、自分が他人より優れていることを活かすと良いです。
得意な分野では成果が出やすく、社会的評価や給料、キャリアも向上しやすいものです。
これにより経済的、時間的、精神的余裕が得られ、副業や趣味の時間も確保しやすくなります。
つまり、数ある選択肢の中でも、自分が得意なことを優先するのがさらにオススメというワケです。
「楽をする=ズルい」、この考えやマインドはとっぱらいましょう。
「楽に・効率的に・楽しく・軽やかに・幸せに生きる」、これらのマインドセットが有効です。
やりたいことと生理的な欲求を区別する
別の視点から、「やりたい」という欲求の落とし穴について説明します。
これは重要なポイントで、見過ごすと大きな損失につながります。
要するに、人生の目的としての「やりたいこと」と「生理的な欲求」は異なる、というワケです。
生理的な欲求とは
生理的な欲求として、食欲、性欲、睡眠欲の三大欲求が知られていますが、これらを満たすことだけが幸福ではありません。
過剰に欲求を満たすと、逆に本当に望むものを見失う可能性があります。
たとえば、食べ過ぎは肥満や生活習慣病につながり、現代の日本では飽食の環境がそれらを助長しています。
しかし、適度に空腹を保つことで、体は若返り、食べ物の味わいもより一層楽しめ、美容にも良い影響を及ぼします。
生理的な欲求は生きるために必要ですが、適度に満たすことが幸福への鍵であり、過度に追求すると、本来の目的から遠ざかり後悔することになります。
やりたいことが分からない理由は多岐にわたる
「やりたいことがわからない、好きなことが見つからない」と感じる理由は多岐にわたります。
そして、生存欲求以外にも、社会的欲求が影響しています。
言わずもがな、人はそれぞれ異なる思考パターンを持ちます。
例えば、他人の評価を気にしすぎたり、未来への不安が強すぎたり、正しさを求めすぎたりすることがあげられます。
これらは社会的な欲求の一部で、愛されたい、認められたいという欲求も含まれますが、これらに囚われると本当にやりたいことを見失い、後悔の原因となることがあります。
あらためて、「生理的な欲求や社会的な欲求」と「本当にやりたいこと」は、似て非なるものであることを理解することが大切でしょう。
自分を疑う
もし「やりたいことがわからない、好きなことが見つからない」と感じているなら、自分を見つめ直す必要もあります。
なぜなら、生理的か社会的な欲求に影響されている可能性があるからです。
重要なのは、自分の人生を自分でコントロールすることです。
これには、未来の自分を信じることが大切です。
私たちは時に、周囲や常識、教育によって無意識のうちに影響を受けていますが、大切なのは自分自身でモノゴトの本質を判断することです。
他人のアドバイスに流されず、悪い方へ洗脳されず、自分の人生の舵をしっかり握ることが必要です。
もちろん謙虚さも大切ですが、それによって他人に自分の大切な人生を委ねることは避けるべきでしょう。
自身で人生の舵を握る方法を考え、可能な限り速く実行しましょう。
なお、仏教的に言えば、悪きこと(あしきこと)は「苦手なこと」を指します。
そして、苦手なことは人それぞれ異なります。
そのため、「自分にとっての悪きこと」は何なのか、その部分の見極めも必要です。
自分を再発見する
自分の好きなことややりたいことを見つける方法を紹介します。
例えば、感じたことなどをブログやYouTubeなどに記録・発信する方法です。
今時なにも珍しくない方法ですが、気軽に誰でも取り組める簡単なアウトプット方法でしょう。
アウトプットによって高次脳機能が活用され、脳が活性化し、経験が統合され、好きなことを言葉にできるようになります。
聞いた話や読んだ本などをアウトプットすることでアウトプットの経験を積めます。
さらには、アウトプットしたブログやYouTubeで収益を得られることもあります。
自分の知識や経験を広げつつ、誰かの役に立ち、収益も得られる。
自分・相手・社会、みんなにとって嬉しい三法良し(さんぽうよし)を実現できるワケです。
まさかの需要と供給
例えば、一見「くだらない」と思えるようなモノゴトをYouTubeなどで発信している人がいます。
当然のことながら、最初は収益化よりも「好きなこと」や「経験をアウトプットすること」が重視されます。
しかし、結果として、やっている本人も驚くほどの収益が後からついてくることがあります。
主婦、サラリーマン、学生、さまざまな立場の方々が同様に成功しています。
「まさかこんな事で収益化できるなんて思わなかった」、そんな思いで続けている方も多いことでしょう。
とはいえ、一部では収益化(お金)を目指してスタートし、そのまま成功する人がいることもたしかです。
しかし、お金だけを目的とするだけでは続かないことがほとんどです。
先にお金があっても幸せや喜びは感じられません。
成功→お金、この順番を忘れずに取り組む姿勢が必要というワケです。
実はやりたいことは簡単?
意外な盲点ですが、やりたいことを難しく考えすぎる必要はないかもしれません。
というのも、死ぬ前に後悔することは、「もっと家族と過ごしたい」、「もっと旅行に行きたい」など、誰にでもできることが多いからです。
つまり、もっとも後悔するのは、些細な日常の幸せを大切にしなかったことでしょう。
また、映画鑑賞や音楽鑑賞、読書、家族や友人との会話などの日常をブログやYouTubeなどでシェアすると、自分主体で生きた実感が残ります。
さらに、継続することで収益化も可能になり、経済的自由を得られます。
小さな幸せを大切にすることで、経済的、時間的自由も手に入れ、好きなことの可能性を広げられるでしょう。
簡単な「やりたいこと」からチャレンジして、成功体験を積むのがオススメです。
そして、他人のモノサシではなく「自分のモノサシ」で、やりたいことの価値を測りましょう。
自らを制限している可能性
自分がやりたいことに対して、「自分にはやる資格がない」と無意識に思い込んでいるかもしれません。
小さい頃に「我慢しなさい」と教えられた人は、自己表現を躊躇(ちゅうちょ)する傾向にあります。
しかし、誰しも自分の感じたことや思っていることを自由にアウトプットできる権利があります。
そして、世界には様々な価値観を持つ人がいます。
自己表現が苦手でも、アウトプットする勇気を持つことで共感者を見つけることができるでしょう。
そこまで過度に心配する必要はありません。
自分の思いをアウトプットすることで、共感してくれる人が集まり、これらが自信につながり、やりたいことや好きなことの可能性を広げられます。
つまり、あなたにしか助けられない人が必ずいて、少し勇気を振り絞ってアウトプットするだけで、あなたにしか助けられない人を助けられるというワケです。
重要でも緊急でもないモノゴトも大切な時代
ベストセラー書籍『7つの習慣』には、緊急性と重要度を軸にした優先順位マトリックスが紹介されています。
以下の4つに分類されています。
・緊急かつ重要
・緊急だが重要でない
・重要だが緊急でない
・緊急でも重要でもない
そして、特に注目するべきとされているのは「重要だが緊急でない」(緊急性が低いものの、重要度が高い)案件です。
なぜなら、重要性があるにもかかわらず緊急性がないため、結果として後回しにしやすいからです。
しかし一方で、実は「重要でも緊急でもない」(つまり、不要)と思われがちな案件の中にも、実は大切なものが隠れていることがあります。
たとえば、ただの趣味で始めたことが、意外にも収益化できるケースです。
周囲の「まともな仕事をしろ」というアドバイスは心配から来るものですが、常識に流されず、自分の直感を信じ、後悔のない選択をすることが大切というワケです。
将来、大きな変化をもたらす可能性のある貴重な案件(不要と勝手に決め込んでいる案件)を、見過ごしてはいけません。
「本当にやりたいこと・好きなこと」を見つける
これさえ分かってしまえば、「本当にやりたいこと」「本当に好きなこと」を見つけながら、収益化ができ、経済的な自由と時間的な自由、そして精神的な自由を手に入れることができます。
「本当にやりたいこと」「本当に好きなこと」を見つけ出すための方法論は、実は2500年前から言われている、自分を知るための学びの極意でもあります。
やりたいことがわからない理由
自分のやりたいことが分からないのは、一人では自分を理解することができないからです。
経験を通じて初めて、自分の好みや価値を知ることができます。
実は人間は自分自身を完全には把握できない生き物なのです。
『論語』にも、自分一人では自分を知ることができず、他者との関わりを通じて自己理解を深めるべきだとあります。
これは自立と依存のバランスを意味しています。
かの有名なピーター・ドラッカーは『論語』から学び、マーケティング理論を築きました。
成功するブロガーやユーチューバーも、この原理に沿って活動している例が多いです。
自立することは他人に依存すること
矛盾しているようでいて、実はそうではありません。
本当に自立した人は、一人では生きられないと知り、適切で健全な依存関係を築けます。
依存は双方に利益のある関係で、私たちは他者の仕事によって生かされています。
社会と正しく関わることは、適切な依存を意味し、それには自立が必要です。
そして、自分を理解するには他者からのフィードバックが不可欠であり、アウトプットを通じて得られるフィードバックが最大の利点です。
知識と体験を増やし、アウトプットの機会を広げ、フィードバックを積極的に求めることで、自分のやりたいことや好きなことが見つかります。
自分だけでなく、他者の力を借りて「己を探求すること」が重要というワケです。
それでは最後に大好きな言葉を残します。
「自立した生活というのは、依存先を増やしていくこと。一人だけで生きていくのは自立ではなくて、孤立なんだ。」
まとめ
やりたいことが見つからない悩みは深刻ですが、主な原因は経験不足です。
食わず嫌いせずに新しいことに挑戦し、他人の誘いも素直に受け入れるべきでしょう。
知識不足も問題であるため、インターネットなどで情報を集めることが大切ですが、知識より経験(アウトプット)を重視しましょう。
仕事選びや転職では、理想と現実のギャップに直面することがありますが、後悔しない選択を心がけることが重要です。
そして、武士の生き様やゴールからの逆算思考も参考になります。
経験することの価値を認め、直感に従い、自分にウソをつかず、自分らしい選択をすることが大切です。
一方で、好きなことを仕事にするかどうかは、自分の得意なことや生理的な欲求とのバランスを考えながら決めるべきでしょう。
「やりたいこと」と「生理的な欲求」を区別し、自分を見つめ直すことも重要です。
アウトプットを通じて本来の自分を再発見し、「7つの習慣」の優先順位マトリックスを活用して、後悔のない選択をしましょう。
また、自分を知るためには他者との関わりが不可欠であり、健全な依存関係を築くことが自立への道です。
なお、ギターを弾いたことがない方は、ぜひこの機会にギターにチャレンジして、経験を広げてほしいと思います。
誰でも気軽に始められるギターは、楽器や音楽のスタートとしてオススメです。
言葉以外の言語(音)を使えるようになると、さらに人生は華やかで楽しくなりますよ。
以上、サルルーンでした!
ではでは、したっけね~!
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