世界中に上手いギタリストは数多く存在します。
「上手い」の定義が曖昧であるため断言しませんが、そのほとんどは一聴して「上手い!」と直感的に感じる場合が多いのではないでしょうか。
しかし、そんな上手いギタリストの中でも、なぜか一聴して「上手い!」と感じられないギタリストが存在すると考えています。
今回はそんな人知を超えた(?)「上手すぎて下手に感じる?ギタリスト」を3名ご紹介します。
人知を超えて、常人では理解できないレベルの異次元ギタリスト達です。
どうぞ最後までご覧ください。
今剛
主にスタジオミュージシャンとして活躍する日本を代表するギタリスト「今 剛」(こん つよし)さん。
宇多田ヒカル・井上陽水・矢沢永吉・福山雅治・角松敏生など、数多くのトップミュージシャンとの共演で有名です。
そのほか、PANTA&HAL・PARACHUTEなどでの活動に加えて、スティール・ギターの名手としても有名です。
そんな今剛さんのプレイは、一見すると地味であり、「上手いのか?」と疑問を覚えるほど控えめな印象です。
速弾きなどを連発するようなタイプではないため、表立って判断することが難しいでしょう。
しかし、私は今剛さんの魅力は「究極の引き算」にあると考えています。
その楽曲に必要なプレイやフレーズにおける「不要物」を極限まで削ぎ落とし、追求し、可能な限り磨き上げる。
そんな引き算のセンスこそが、今剛さんの最大の魅力だと感じます。
しかも、それらをその場でリアルタイムで瞬時に判断し、ワンテイクで決めるという異次元のカッコ良さ。
まさに職人です。
もちろん、その他の魅力も満載です。
研ぎ澄まされた音色・音の良さ
リズムの良さ
メロディーセンス
感情豊かな表現力の高さ
場面に応じて最適化された極上のフレーズ群
ズバ抜けた反射神経の良さ
卓越したテクニック
まさに国宝級のギタリストでしょう。
ジェフ・ベック
もはや説明不要のギタリスト「ジェフ・ベック」も、「上手いのか?」と疑問を覚えるギタリストの一人です。
それもそのはず。
ジェフ・ベックについては、本当に人知を超えたプレイであるため、わからなくて当然なのです。
むしろ、判断できない方が正常なのです。
テクニックの観点で考えても、前述の今剛さん同様、速弾きなどを連発するようなタイプではないため、表立って判断することが難しいでしょう。
そもそもジェフ・ベックの中で流れているメロディーが、もはや常人には流れないメロディーであるため、根底が違いすぎるのです。
百歩譲って、ジェフ・ベックと同じメロディーが頭の中に流れた場合には、その限りではないでしょう。
ジェフ・ベックに関しては、テクニック否々を考えることが野暮であり、単純に「ジェフ・ベック」という音楽を楽しむ姿勢で、深く考えずに素直に向き合うのが吉です。
テクニック・ジャンル・センス・ギタリスト・ミュージシャン、様々な領域を超えた人物であり、もはや宇宙人です。
エリック・ジョンソン
最後にご紹介するのは、単純に上手すぎるギタリスト「エリック・ジョンソン」です。
はじめに謝罪します…。
本記事のテーマ「上手すぎて下手に感じる?ギタリスト」からは大きく逸れて、まったく下手に感じないギタリストです。
とは言え、上手すぎて常人では理解できないレベルあり、痛覚がマヒして、思考停止にならざるを得ない瞬間が多々あります。
そんな時は理解が追いつかず、上手すぎて自然と笑いが込み上げ、上手い下手などと考える余裕すらなくなります。
前述の2人とは異なり、随所に速弾きなどの派手なプレイを取り入れるタイプであるため、テクニック的にも表立って判断しやすいでしょう。
ただし、実際に弾いているフレーズは常軌を逸するものです。
独自の音使いであり、ロックギタリストが多様する、いわゆる「スリーノートパーストリングス」的な、ありきたりな速弾きではありません。
飛び抜けたピッキング技術から放たれる、派手な弦移動を多用した鬼の難易度を誇るフレーズで、常人では想像も表現も、そして弾くこともできないプレイが満載です。
ピッキング技術で言えば「人間は離れした宇宙人」です。
そのほか、高度で美しい圧倒的なコードワークやフレーズセンスも抜群で、単純にミュージシャンとしても味わい深い魅力で溢れています。
さらに、音色の良さも魅力で、ツヤのある極上のクリーントーンをはじめ、耳馴染みの良い滑らかなミドルが特徴のリードサウンドなども必聴です。
エフェクターに入れる電池にこだわることでも有名です。
総じて「エリック・ジョンソン」は、ギターと音楽に真摯に向き合う、まさにプロフェッショナルなギタリストと言えるでしょう。
まとめ
以上、「上手すぎて下手に感じる?ギタリスト」を3名ご紹介しました。
それぞれ異なる魅力を持つギタリストですが、いずれも理解しがたいほど高い技術とセンスを持った素晴らしいギタリスト達です。
機会があれば、今後も該当すると思われるギタリストを紹介します。
以上、サルルーンでした!
ではでは、したっけね~!
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