皆さんは以下のように思ったことはありませんか?
・大人気のKemperを愛用のペダルボードに追加したい!
・どんな場所にも気軽にKemperを持ち運びたい!
・もっと安くKemperを買えたら良いのに…
そんな方に朗報です!皆さんの夢がついに叶う時が来ました!
なんとKemperが最新作「Kemper Profiler Player」を発売したのです。
「Kemper Profiler Player」は、ペダルボードに収まるほどコンパクトなサイズの新型プロファイラーアンプです。
小型化により利便性を大きく向上させており、価格も同社製品の中でも比較的安価な698ドル(為替レートで変動するものの、現時点の日本円でおよそ10万円前後)。
さらに、小型化に伴う機能の制限はさほどなく、音質はそのままに、既存の製品と同等クラスの性能を備えています。
誤解を恐れずに言うと「既存モデルを小型化させた」製品というワケです。
2024年のNAMMショーで披露されたこの製品は、ステージやスタジオなどでの音作りはもちろんのこと、自宅やレコーディングなどの様々な場面において、さらに大きな変化を与えて、業界を革新させることでしょう。
圧倒的にコンパクトながら、無類のパワーを秘めたバケモノが爆誕!
コンパクトエフェクター2個分ほどのサイズしかない「Kemper Profiler Player」は、Kemper製品において最も小さな製品です。
コンパクトなボディーの中には、同社の経験やノウハウが凝縮された豊富なテクノロジーと共に、強力な最新機能が搭載されています。
見た目からはあなどれない、無類のパワーを秘めた小さなバケモノなのです。
新機能「Liquid Profile」を搭載
「Kemper Profiler Player」には、Kemperお馴染みのアンププロファイリング技術はもちろんのこと、2023年5月に発表された新機能「Liquid Profile」が搭載されています。
プロファイリングとモデリング、両方の利点だけではなく、両方のメリットを得ることができる新機能「Liquid Profile」を搭載です。
「Liquid Profile」は、Kemperアンプシミュレーターの新機能で、従来はKemper側で調整していたアンプセクションのGAINやTONEの変更を、実際のアンプの挙動に近づける機能です。
従来のKemperの音はプロファイルしたまま使用するのが基本でしたが、「Liquid Profile」ではKemper側で有名アンプの挙動をシミュレートしたリストが用意されており、それに従うことにより本物に近い音が得られるとされています。
一方で、プロファイリング元の実機と、少しかけ離れた音になってしまうことがデメリットです。
とは言え、EQノブを動かすと原型とかけ離れるほど音が変わってしまってしまうリスクを軽減できたり、違和感なく自然な微調整が可能になったり、自分好みのIRを組み合わて楽しむなど、利点が多々あります。
総じて、プロファイリングの弱点であった「リグのGainやToneのコントロール問題」を解決し、ツマミの挙動を本物のアンプに近づける可能性がある、見逃せない機能というワケです。
なお、「Kemper Profiler Player」は、プロファイリング機能を備えていないため、自身でプロファイリングしたい方にはオススメできません。
一方で、以下のような方々にはオススメです。
・自分でプロファイリングはしない。
・プロファイリングは面倒だし興味がない。
・一昔前とは違い、現在では高品質なリグが豊富に用意されているため、決して不便とは思わない。
・プロファイリング機能を省いて、その分だけ安く販売してほしい。
・不要な機能を省いて、操作を簡略化してほしい。
上記のとおり、プロファイリング機能が不要と感じる方が多い上に、豊富なリグ(20,000以上)が存在する現代において、実機をプロファイリングする必要性が薄れていることもあり、ある意味では時代に即した製品と言えます。
その他にも魅力的な機能が満載
「Kemper Profiler Player」は単なるアンププロファイリングにとどまりません。
豊富なエフェクト、IRローダー、スマートスイッチング機能などを備えており、サウンドに対する高い柔軟性とコントロールを可能にします。
また、「スピルオーバー」機能によりスムーズな切り替えが可能であり、ディレイやリバーブ音が途切れることがないため、プリセット間の切り替えも自然かつシームレスです。
リグの切り替えも高速であるため、音切れの心配もありません。
一方の懸念点として、プリ2とポスト2の構成で「4エフェクト」が最大使用数となるため、同時利用においてエフェクトが不足する可能性があります。
「Kemper Profiler Player」単体で使用する場合には、エフェクトの組み合わせを検討する必要があるでしょう。
詳しい懸念点については後述します。
高い接続性
接続性は重要ですが、「Kemper Profiler Player」はその点でも期待を裏切りません。
MIDIやオーディオインターフェイス機能(USB Audio機能)のための2つのUSBポート、Rig Managerを接続するためのWLAN機能が備わっており、創造力を満たすあらゆるツールを手に入れることができます。
当然のことながら、エクスプレッションペダルやフットスイッチを追加するだけで、ライブコントロール機能も拡張できます。
一方の懸念点として、一般的なMIDI端子やTRS MIDI端子がなく、USB端子のみといった仕様に不満が残る方もいるでしょう。
別途でコントローラーが必要になるかもしれません。
さらにエフェクトループ(Send/Return)が備わっていないため、内部に手持ちエフェクトを組み込めない仕様は使いにくさを感じるところでしょう。
モジュレーション系や空間系など、歪み系の後に置くべきエフェクトを組み合わせることができない問題が生じます。
もし強引に組み合わせたとしても、パワーアンプやキャビネットの音にエフェクトが掛かってしまうため、求めている自然なサウンドにはなりません。
とは言え、キャビネットシミュレーターをOFFにした場合には、PAシステム(卓)に送る音が変わってしまうリスクがあります。
加えてKemper社は、歪み系を使う場合には、アンプセクションの前に置くことを推奨しています。
つまり、それが叶わない「Kemper Profiler Player」では、お気に入りの歪み系ペダルを組み合わせることが難しいというワケです。
総じて、ライブなどのステージ利用においては検討の余地があるものの、自宅練習やDTM・宅録などのレコーディング利用においては、さほど問題にはならないと感じます。
主にステージで利用することを想定している方は、よくよくご検討ください。
簡単!便利!Rig Managerアプリ
「Kemper Profiler Player」には、無料のRig Managerアプリが付属しており、パラメーターの調整やトーンの調整を簡単に行うことができます。
ライブやセッションのステージで、その場ですぐにリグを簡単に調整できます。
パラメーターの変更やプリセットの作成が容易になる直感的なインターフェースで、気軽に思い描くサウンドを作り上げることができます。
Mac、PC、Androidタブレット、Android携帯電話、Kindle Fire、iPad、iPhoneなど、あらゆる端末に対応しており、アプリによって簡単にリモートコントロールできます。
さらに、MacおよびPC上のRig Managerによるリグ管理と、20,000以上のリグへのアクセスも可能です。
「Kemper Profiler Player」は液晶画面を備えていないため、一見すると不便に感じるかもしれませんが、スマホやタブレットなどが主流の現代において、必ずしも液晶画面は必要ないのかもしれません。
コストダウンにより安価で販売できるメリットに加えて、液晶画面が破損する心配もありませんからね。
加えて、なるべくスムーズに最低限の操作ができるよう工夫して設計されており、3つのフットスイッチやボタン・ツマミ・LEDなどを駆使して単体利用できるため、Rig Managerが使えない場面でも安心して利用できます。
なによりも、物理的なツマミ操作による音の変化や音作りの感覚は変えがたいモノです。
また、画面からの「視覚情報」ではなく、聴覚を頼りに「耳中心」で音作りすることも大切でしょう。
多彩な接続オプション
前述のとおり、サードパーティ製エクスプレッションペダルからステレオモニターアウトプットまで、「Kemper Profiler Player」には様々な接続オプションが用意されています。
PAシステム(卓)に接続したり、キャビネット(Kemper Power Kabinetなど)に接続する場合でも、高品質なサウンドを提供してくれます。
ライブではメインのXLR OUTからPAシステムに信号を送り、Monitor OUTからステージ上のアンプのリターンや外部パワーアンプに接続してキャビネットから音を出力できます。
もちろん、キャビネットシミュレーターをOFFにできますし、設定ではメインとMonitorそれぞれどの部分から信号を取り出すかを選択できます。
さらに1 つまたは 2 つのKEMPER Power Kabinetsを接続すると、「Kemper Profiler Player」をコンボアンプに変えることができます。
つまりは、従来のKemper製品と同様の使い方ができるというワケです。
一方でパワーアンプが内蔵されていないことはデメリットになる可能性があります。
パワーアンプを持っていない方は別途で購入が必要になるため、「Kemper Profiler Player」を購入する以外の出費を伴うでしょう。
結局、既存のパワーアンプ搭載モデルを買った方が安上がりだった…なんて結果が待っているかもしれません。
もちろん、専用スピーカー「Kemper Power Kabinet」を購入する場合でも出費を伴います。
あらかじめ総合的なシステム構成を見据えて、全体を揃えるために必要な機器や予算を想定しながら購入をご検討ください。
なお、電源アダプターが付属されていないため、別途で購入する必要がある点についてもご注意ください。(9-12V DC 24Wアダプター)
いつでもどこでも、最高のパフォーマンスを提供してくれる相棒
コンパクトなサイズ、強力な機能、無類のパフォーマンスを兼ね備えた「Kemper Profiler Player」は、究極のツールのひとつとして今後ミュージシャン達の頼もしい相棒になるでしょう。
いつでもどこでも幅広く使える柔軟性と高いポテンシャルは、新しいスタンダードになり得ます。
プロアマ問わず、ツアーミュージシャンであろうと、自宅で音楽を趣味に楽しむ人であろうと、多目的に使える高いポテンシャルにより、あらゆるサウンドの質を底上げして、次のレベルに引き上げることができます。
言わずもがな、エレキギターを多用するギタリストに限らず、ベーシストやアコースティックギタリストにもオススメです。
さらにキーボーディストも同様、現在のサウンドを強化し、アクセントを加えるための最先端アンププロファイリングとスタジオ品質のエフェクトとして、柔軟に活用できるでしょう。
ギタリストをはじめ、さまざまなミュージシャンにとって強力な相棒になってくれるワケです。
価格は価値に見合っているのか?
「Kemper Profiler Player」は698ドル(為替レートで変動するものの、現時点の日本円でおよそ10万円前後)と決して安い価格設定ではありません。
しかし、その無類のパフォーマンスと強力で幅広い機能により、さらに高みを目指すミュージシャンにとっては良き投資になるでしょう。
「Kemper Profiler Player」を手に入れれば、もはや音色やジャンル、利用場所を妥協する必要はありません。
エフェクターボードにも気軽に追加できて、どこでも手軽に持ち込んで「KEMPERサウンド」を楽しめるのは、強力なアドバンテージです。
音作りに余念のない方や夢中になれる方、時間をかけて細かくじっくりと音作りに熱中したい方は購入をご検討ください。
そのほか、Kemperに憧れているものの、高額すぎて買えなかった、ずっと欲しかった方には「Kemper Profiler Player」がピッタリではないでしょうか。
また、自宅用・DTM用・レコーディング用など、いわゆるライブなどのステージ以外を目的とした利用を検討している方にもオススメです。
一方で、以下のような方にはオススメできません。
・ギター初心者
・現在のサウンドに満足している方
・複雑な機械操作が苦手な方
・そこまで高品質なサウンドに興味がない方
・ライブなどのステージで、積極的にメイン機材として「単体」で使いたい方
正直なところ、多くのミュージシャンにとってオーバースペックになる可能性があるため、不要と感じる方も多いでしょう。
安い価格であれば手放しでオススメできますが、そこそこ高額である上に、製品コンセプトがハッキリと限定されているため、誰にでもオススメできる製品ではありません。
さらに現在は一昔前と違って、安価で高品質な製品がたくさん登場しています。
購入の際には自身の用途をしっかりと見極めて、いらぬ欲求や煩悩に騙されないよう、なにとぞ衝動買いにはご注意ください。
まとめ
「Kemper Profiler Player」は、限りなくコンパクトなサイズながらも、Kemperの豊富な技術と経験が凝縮されており、さらに新機能「Liquid Profile」を搭載しています。
従来のプロファイリングの弱点を克服し、本物のアンプに近い挙動やサウンドを得られる可能性がある見逃せない新機能です。
さらに、豊富なエフェクトが用意されていたり、Rig Managerアプリによる簡単操作、柔軟かつ高い接続性を備えているなど、魅力的な機能が満載です。
極上の「Kemperサウンド」を気軽に追加できたり、どこでも手軽に持ち運べる夢の機材が爆誕です!
ただし、エフェクト同時使用数や接続オプションには制限があり、一部のユーザーにとっては不満が残るかもしれません。
そのほか、プロファイリングができない点や、パワーアンプが内蔵されていない点、エフェクトループ(Send/Return)が備わっていない点なども見逃せません。
一方で、初心者や既存のサウンドに満足している方には不要な場合もあり、多くの方にとってオーバースペックになる可能性がある製品でもあります。
購入前に自身の目的や用途に合った製品なのか、慎重に考えることが重要でしょう。
ぜひ購入機材の検討材料のひとつとして、「Kemper Profiler Player」を加えてください。
以上、サルルーンでした!
ではでは、したっけね〜!
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